Coastlines インタビュー

August 20, 2022

森波2020のActから2年、2ndフルアルバム”Coastlines 2”をリリース。森舞台からCAFE GATIへ場所を移し、夕暮れの風に揺れる稲穂をこの日はまるで海岸線の波のように変えたCoastlines。”Coastlines 2”制作そして今後の予定など、池田正典さん(以下N)、金子巧さん(以下T)のお二人に話を聞いた。

森波実行委員会(以下S):”Coastlines”を直訳すると海岸線ですが、由来からお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
N:名前を決めなくてはいけない時に既に出来てた1stシングル用の音源もあって、それを元に情景で考えた感じです。
S:1stアルバムの制作はお互いの家を行き来したりして制作されたとお聞きしていますが、今回の2ndアルバムはどのように制作されましたか?
T:そうですね、基本ノリさん家で。
N:そう。作業して、ゴハン食べてみたいな。
T:ウチの方に来てもらうタイミングでやろう、やろうとは言いつつも結局ノリさん家ばっかりになっちゃう(笑)

N:まぁ、あそこがいいんだよね(笑)

T:Coastlinesは駒沢で産まれています(笑)

S:楽曲を制作する時の工程とか順番をお聞きして宜しいですか?

N:割とザックリしたアイデアっていうのを溜めてあって。何回か会って、オケを作ってからソロをはめるっていう。

T:ほんと、アイデアはもうノリさんの中で溜まってて、それは普段の生活、もちろんDJもそうだし。それで聴かせてくれて「これいいっすね」ってなると「これにこっちのレコードのこれが合うんだよね」ってもうノリさんの頭の中ではそこまで出来てて。でちょっとアレンジして弾いてみたいな。

N:所謂サンプリングミュージックに近いものを人力でやってるのかも?あとは周波数重ねて作ったレイヤーをhouseとかと一緒の縦横の抜き差しで作って、構造はそんな感じですね。
T:ウワモノに関しては、次にほしいのは長い音なのか、刻む音なのかとかそういうのは二人でやってれば出てくる感じ。
S:巧さんアレンジして弾くってなると、何テイクか録るんですか?
N:ソロは何テイクか録るよね。どれも本当にいいんだけど。一緒に録って聴いてコレがいいってなったらまたそれに合わせて構成していくって感じ。
T:録って終わってからのノリさんのこの時間がマジックみたいな。
N:音像や構成を出来上がるまで追加で作るのには時間がかかるので、そこは一人旅みたいな感じです。ですんなり直球の時と「こんなんなっちゃいました」な変化球の時と。。(笑)
S:“Coastlines 2”制作期間はどれくらいだったんですか?

N:1stのBE WITHからの海外版がリリースされて同時に世の中的にコロナ真っ只中になってしまい。。そんな中で海外から面白い企画のオファーがあって、それが諸々終わってからだから。。でも今回は色々な情勢で結局流れちゃって。元々はそれ用に作ったのも数曲かあって、今回はよりライブラリーっぽい感触があるのはそのせいもあります。

T:それ終わって、1年掛かってないくらいかな。
N:そうだね、その後戦争も始まり資源不足や高騰でプレス工場が難しい状態に。なんか色んなものに巻き込まれつつ(笑)割と結構やってたのかも。
T:割とやってましたね(笑)休んだってのあんま無かったかも。
N:最初はあんまり会えなかったからテレビ電話とかでミーティングして「そっちはどんな感じ?」みたいな。
T:それから徐々にこの日はできるねとかいう感じで常に。平日に2回とか。
S:1st、2ndともカヴァーがそれぞれ収録されていますが、コンセプトとして収録している感じですか?
T:いや、コンセプトではないですね。カヴァーってどのアルバムでも入ってるとひとつの指針というか目安みたいな。ひとつあると落ち着くみたいなのがあると思うんだよね。
N:JazzやFusionとかのレコードだと必ずカヴァー2、3曲とか。あーいう収まりは好きなんですよね。それで自分たちのアレンジにもってくみたいな。
S:最後にCoastlinesもしくはそれぞれの今後のリリースの予定は?
N:Coastlinesとして曲はあがってるのもあって。依頼を受けたRemix等も出ると思うんで宜しくお願いします。あとタクちゃんのね。
T:そうそう、ピアノソロを年内出せたらなと思ってます。
S:楽しみにしています。ありがとうございました!

取材・執筆:森波実行委員 菅原 和彦
撮   影:森波実行委員 真田 敬弘